上級篇

8、何をやっても髪が治らない
髪を治す最後の切り札―棒体操とお灸

(Q)漢方毛髪療法を始めて一年以上になりますが、少しは良くなるのですが、なかなか髪が丈夫に育つところまではいきません。実行してきたものは、ナチュラルシャンプーやパック剤でのツボ刺激洗髪法、トリートメント療法、漢方針ブラシ療法、お茶や酵母食、蜜脾などです。仕事上、不規則な生活やストレスで睡眠不足もあるのが原因でしょうか? できれば少しでも丈夫な髪に育ってほしいのですが、何かアドバイスなどありましたらご指導下さい。(サービス業、匿名、33歳男)

(A)いろいろ髪によいことを実践しても、なかなか髪がよくならない方は、まず食生活を見直しましょう。朝せっかく黒茶や酵母食を飲みながら、仕事場ではタバコをスパスパ吸ったり、缶ジュースや缶コーヒーを飲んだり、夜は疲労回復、ストレス解消といってはお酒を飲むようでは回復は望めません。また女性に多いのですが、せっかく黒茶を飲んでいるのに、いっしょにケーキやチョコレート、お饅頭など甘いものを摂るようだと、血が濁り、血の巡りを悪くし、白髪の原因になります。

次に洗髪法やブラシ療法では正しいやり方をもう一度おさらいしましょう。例えば、いくらよいシャンプー剤やパック剤を使っても、ザツに髪や頭皮をゴシゴシ洗うだけでは効果は半減してしまいます。また、髪が黒く元気に育つのは夜10時から深夜2時くらいの間です。この時間帯に髪の製造元である毛母や毛包細胞が増殖します。従って、残業や付合いで帰宅が遅かったり、子育てなどで時間が不規則になると、夜10時前にていねいに時間をかけて髪や頭皮を洗えなくなることも回復を遅らせる原因になります。

一方、髪に悪いものを避け、髪に良い食事を続けても、薄毛や白髪が治らない人は、冷えやコリがないか調べてみましょう。漢方針ブラシ療法や入浴ブラシマサツ療法でも、ある程度、冷えとコリは取り除けますが、深くて頑固なコリや冷えがあると、髪にまで栄養が届いてくれません。とくに、首や肩が凝っていたり、お腹や腰が冷えていると、髪の元になる血が滞ったり、血が冷えて滞ってしまい、筋肉や頭皮も固くなり、血がスムーズに流れなくなり、髪も完治しません。ストレスでも血液は滞り、筋肉や頭皮は緊張し固くなります。

また冷え症は女性に多いのですが(最近は職場のエアコンによる冷えた空気で男性にも冷え症がでてきています)、お腹や腰も冷えきっています。お腹(胃腸)は食物を血に変える大切な役割があり、腰(腎臓)は髪のエネルギーの大元(おおもと)なのです。

以上のことから、髪を根治させるためには、第一に食生活をただし血液を正常な状態にすることです。次に大切なことは冷えやコリを取り除くために棒体操やお灸療法で治りを早めることです。棒体操やお灸療法で温めてコリをゆるめることを始めたとたんに髪がよくなってくるケースもあります。このように食事療法と温熱療法は漢方毛髪療法の車の両輪なのです。どちらが欠けても髪は根本的によくなりません。

特に毛髪トラブル歴の長い人は、時間がかかることを覚悟して根気よく療法を継続していくことが根治につながります。途中でやめてしまったのではもとの地点に戻ってしまいます。髪は体の一部です。体を治すためには毎日の食事や入浴など生活習慣全般を正していかなくてはならないように、髪をよくするためには療法を毎日の生活の中で無理なく習慣づけることです。髪をこれ以上悪くしないこと、髪や体の少しの変化でもそれをはげみにして決して諦めないことです。


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