本格養生法

病気は自然に治る!?
カゼをひいた時に、からだを温かくしてゆっくり休んでいただけで治ってしまった、という経験は誰にでもあるのではないでしょうか。これが自然治癒力といわれるものです。緊急の場合は医師や薬の力を借りなくてはなりませんが、ちょっとしたことでもすぐに医者や薬に頼ろうとすると、この自然に治る力が衰え病気が重くなることもあるのです。

カゼをひきやすかったり、すぐにお腹をこわしたりするので、風邪薬や胃腸薬が手放せない人で、ある時期薬が効かなくなってしまった経験はないでしょうか? 病気治療で処方される抗生物質を長期間服用して病気は治ったけれど髪の毛が真っ白になってしまったという人もいます。これは病気とはいえないというかもしれませんが、抗生物質で白髪という新たな病気にかかってしまったといえないこともありません。

新型肺炎、コイヘルペス、鳥インフルエンザと感染症の発生が最近問題になりました。実際に感染し生命に危険が及んでいる時は抗生物質を使わざるをえませんが、わたしたち一人一人で予防できることは、治癒力、抵抗力、あるいは免疫力ともいいますが、その体内の力を身に付けることではないでしょうか。

ところがを使いすぎると体内の免疫力が低下し、しばらくすると病気が再発したり新たな症状が出たりします。ここでまた薬を使うと一時的に症状がおさまり病気は治ったとしても、免疫力はますます低下し、薬を使い続ける悪循環に陥り難治性の病気になってしまいます。

薬のお世話になっていない人でも、過度のストレスにさらされるとこの免疫力が落ち、ガンなどの病気になる危険度が高まります。なぜかというと、ストレスが続くと神経系から副腎にステロイドホルモンという防衛ホルモンが分泌されますが、実は、このホルモンは薬のステロイドと同じように免疫力を低下させ、体内で日々発生している前ガン細胞を発ガン細胞に変えてしまうからです。

免疫力が落ちると疲れやすくなったりカゼをひきやすくなります。仕事上の疲れやストレスを発散するつもりのスタミナ食(肉食)深酒喫煙マージャンなどでは、疲れがなかなか抜けない「慢性疲労症候群」の仲間入りをしてしまいます。残業などによる単純な睡眠不足以外にも、ストレスや過食でゆっくり休めないこころとからだ(内臓)の疲れも問題です。

デスクワークにいそしんでいるOLの方の中には、間食、深酒、喫煙される方もいらしゃると思いますが、男性に伍してバリバリ仕事をされている女性は慢性疲労の他にも、肩や首のコリ、肌荒れ、便秘といった症状も悩みの種になっているのではないでしょうか。女性はホルモンの関係で生理前に少し便秘ぎみになります。また女性はトイレを我慢してしまう傾向がありますので便秘がちになります。しかし便秘茶下剤に頼ると常習性の便秘になってしまうことがあります。

女性男性にかかわりなくストレスフルな生活を余儀なくされている方が多い中で、ストレスが肝臓に負担をかけることは今や常識になっていますが、ストレスが免疫力を低下させ、抵抗力を弱め、ガンや感染症にかかりやすくなることも最近よく言われるようになりました。

食べ過ぎたり飲みすぎると胃がムカムカしたり、お腹が苦しくなったり、吐きっぽくなったり、喉にものが通らなくなったり、という具合に胃腸や喉は正直に反応してくれるので自覚できます。こういう時は胃腸を休めればいいことは誰でもわかります。断食とまではいかなくてもプチ断食を行なえば胃腸は休まり治癒力の回復につながります。

しかしやっかいなのは抗生物質で、薬は静かに腸内を荒らしていき、免疫力の低下につながり、場合によってはさらに強い薬が必要になることです。その意味でいえば下剤も使い続けると慢性便秘になるだけでなく、腸内を悪化させ免疫力をなくしてしまいます。ここでも薬を減らしていき、治癒力を上げていくことが病気の根治につながるのです。

体内のしくみからもストレスは自然に発生するものですし、また進化した人類にとっては生きていく上で頭や心の中には大なり小なり葛藤は必ず生じますし、ストレスから完全に免れることは不可能でしょう。しかしこのストレスと上手に付き合うことが免疫力をアップさせ、病気に負けないからだになるのです。散歩、気功、呼吸、音楽などのリズムに身をゆだねたり、俳句を読んだり絵を画いたり、あるいは静かに瞑想にふけるのもいいかもしれません。

しかし人間長く生きていく中で、その都度ストレスを発散させてきたつもりでも、お年を召すと抵抗力がなくなり、病気にかかりやすくなるのは老化による自然現象で避けられないことなのでしょうか? ほとんど医者や薬のお世話にもならず元気に頑張って生きてきたとしても加齢はいやおうなしにやってきますし、そうすると腸内細菌のバランスがくずれ、体力だけでなく免疫力も奪ってしまうのでしょうか?

若い人も安心できません。脂肪の多い肉類やスナック菓子、ファーストフードやコンビニ食などの加工食品の食べ過ぎで腸年齢が60歳以上と腸の老化が進んでいる人も多いことでしょう。たとえ外見は若くても目に見えないところの腸内では腐敗菌の毒が蔓延しているのです。20代、30代でも、疲れが抜けない、イライラする、吐き気がする、便秘や下痢を繰り返す、あるいは自己免疫病といわれるぜんそくやリューマチといった症状があれば、免疫力がかなり低下していて実年齢よりはるかに年をとっていると思ったほうがよさそうなのです。

この最後の加齢や偏食による免疫力の低下に対しては、食事の改善によって腸内環境を整えることが何よりも大切になります。ご飯、味噌汁、豆類、根菜類、ぬか漬け、納豆などの日本の伝統食を積極的に摂り入れるようにしましょう。また腸内バランスを整える黒麹菌を使った後発酵茶なども常飲するとよいでしょう。長年にわたる偏食や薬の服用、病気治療中の方は、市販の乳酸菌よりもパワーアップした乳酸菌生産物質や腸内の有用菌の栄養となる酵母を使った健康食品なども組み込むとよいでしょう。


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